笏谷石は以下から認定を
いただいております
- 「福井の石」日本地質学会認定
- 2014年 - 「日本遺産」文化庁認定
- 2019年
笏谷石とは
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福井生まれの美しき「青石」
笏谷石(しゃくだにいし)は、約1600万年前の火山活動で降りつもった灰が固まってできた火山礫凝灰岩です。
主に、福井県福井市の足羽山一帯で採掘され、なかでも北西側山麓部の笏谷地区の石質が優れていたことから、笏谷石という名称がついたとされています。
また、水に濡らすと深い青色に変化することから別名「青石」とも呼ばれており、薄青色できめが細かいものが上質とされています。 -
福井の歴史の語り部、笏谷石
福井県の歴史で笏谷石が登場するのは、約1500年前の古墳時代まで遡ります。古墳時代以降、笏谷石は一時期歴史から姿を消しますが、平安時代末期になると再び表舞台に登場。細工しやすく美しい笏谷石の性質を活かし、精緻な彫刻を施した石塔や石造美術品が作られるようになりました。
戦国時代に越前国を支配した朝倉氏の一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)からは、笏谷石の石仏や石塔類のほか様々な生活用品なども数多く出土しています。安土・桃山から江戸時代にかけては、笏谷石は城の土台や石垣に用いられ、築城文化に大きく貢献します。 -
笏谷石採掘場跡大空間、高さ数メートル
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葛飾北斎 諸国名橋奇覧ゑちぜんふくゐの橋
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さらに、日本海海運を担った北前船によって、笏谷石は各地の港を中心に、北海道の小樽(倉庫の基礎石、敷石)や青森津軽地方(津軽藩主の石廟)高岡(基礎石や敷石、席塀、国宝瑞龍寺の石廟)など広い範囲に流通していきました。
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誕生「蘇生笏谷石 福井の輝き」
現在、笏谷石は採掘されていません。
それに伴い、古墳時代から受け継がれてきた笏谷石は、人々の記憶から忘れられようとしています。そんな失われつつある福井独自の石文化を後世に伝えるべく、『蘇生笏谷石福井の輝き』シリーズは誕生しました。
県内の古民家で眠っていた笏谷石を収集、「器」として再生。
新しく生れ変わった笏谷石が、もう一度、人々の暮らしに息づき、未来へ受け継がれていくことを願ってやみません。
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「蘇生笏谷石 福井の輝き」
開発経緯福井の歴史・文化を後世に残したいと以前より強い想いを持っていたこと、屋根工事業者として北ノ庄城や丸岡城に使われていた笏谷石に対して特に思い入れがあったことから、
福井の貴重な地域資源である笏谷石を用いた現代食器の開発に着手。
そして、このたび商品化の運びとなりました。
商品名「蘇生笏谷石 福井の輝き」の名付け親は福井市長です。
また、商品名の文字は100歳を超える旧美山町の画家、豊田三郎氏に書いていただきました。
福井の宝石 ふくいブルー
それは、継体天皇が発見したと言われ、1500年という日本で最も古い採掘の歴史を持ち、今後新たに採掘されることのない大変貴重な”越前青石”から創られた手作りの器です。青地に様々な色の小石が散らばり、素材のブルーの美しさをさらに引き立てています。
目を楽しませてくれる色彩、心に安らぎを与えてくれるブルー、やさしい手触りの感触。驚くような軽さ、冷たい状態を保つ浸透性、保湿性。温かい状態もながく続く保温性。洋の東西を問わずあこがれのブルー ”ふくいブルー” を皆様のおそばに置いて下さい。
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現在では採掘されていない福井市足羽山の貴重な笏谷石(しゃくだにいし)ですが、建築物などに使われていたものを加工し、新たに食器として蘇らせました。食器は陶芸、プラスチック、木製が一般的ですが、「福井の輝き」は自然石そのものの素材を用いております。濡れると色が変わる笏谷石の特徴をぜひ味わってください。中には約100年前の明治期に建てられた建築物に使用されていた笏谷石を使用している商品もございます。
商品としては、箸、湯呑、杯、ビアマグ、蕎麦器、水盤(花器)、手水鉢(蹲)、茶器などがございます。中でも箸は九十九橋が半木半石で建造されていたことを想い起せるよう、木と笏谷石を合体させて若狭塗の技術と融合した商品に仕上げました。