継体天皇が一五〇〇年前に
発見したと言われる、
いにしえの時代から福井に伝わる笏谷石。
採掘が始まって以来、時代の変遷と共に
折々に姿を変えながら、人々の営みを支え、
福井独自の石文化を築いてきました。
近年になって現在採掘されなくなった
幻の「青石」が、
今、器という「用の美」に形を変えて、
暮らしの中に新しく蘇ります。
現在、笏谷石は採掘されていません。
それに伴い、古墳時代から受け継がれてきた笏谷石は、
人々の記憶から忘れられようとしています。
そんな失われつつある福井独自の石文化を後世に伝えるべく、
『蘇生笏谷石福井の輝き』シリーズは誕生しました。
県内の古民家で眠っていた笏谷石を収集、「器」として再生。
新しく生れ変わった笏谷石が、もう一度、人々の暮らしに息づき、
未来へ受け継がれていくことを願ってやみません。